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16世紀に入ると美術の中心はフィレンツェから、教皇ユリウス2世のいるローマ、海上貿易に
よって栄えたベネツィアへと移っていく。30年ほどの短い期間であったが、個性的な才能を見
せた偉大な巨匠の誕生と、職人から芸術家へと身分を確立した重要な時期と言える。
自然や人間を写実的に表現していた初期ルネサンスは、物語と人物を重視した為に、構図にバランスを
失っていた。そこで盛期ルネサンスでは人間と自然、理想を探求した哲学を芸術の中に見出し
、また数学、科学、解剖学の研究から力強い人体表現が生まれた。
芸術家のパトロン、メディチ家のロレンツォ豪華王が亡くなると、
舞台はフェレンツェから徐々にベネツィアへと移り、色彩と光が研究され、
感覚的で詩的な絵画が多く生まれた。
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